平成14年7月に「使用済み自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)が成立しました。これは、使用済自動車(廃車)から出る有用資源をリサイクルして、環境問題への対応を図るための法律です。みなさまが普段乗っている車は、廃車された後、解体業者や破砕業者によって廃車1台あたり約80%がリサイクルされていますが、残りの20%はシュレッダーダスト(車の解体・破砕後に残るごみ)として主に埋め立て処分されます。この埋め立て処分場のスペースが残り僅かとなっており、また、埋め立て処分費用の高騰などを原因として不法投棄・不適正処理が心配されています。
また、カーエアコンの冷媒として使われているフロンガスはきちんと処理されないとオゾン層の破壊や地球温暖化問題を引き起こしてしまいます。さらにエアバック類は安全に処理するための専門的な技術を必要とします。この、シュレッダーダスト、フロン類、エアバック類を適正に処理し、車のリサイクルを促進するために2005年1月1日より自動車リサイクル法は実施されています。
リサイクル料金は、シュレッダーダスト、エアバック類、フロン類のリサイクルに必要な 費用として自動車メーカー、輸入業者が設定するもので、車のリサイクルの障害となっているシュレッダーダスト、フロン、エアバック類のリサイクル・適正処理に使われます。
シュレッダーダストの発生量、エアバック類の個数等は車ごとに異なるため、リサイクル料金は個々の車ごとに異なります。
区分 | リサイクル料金の水準(3品目合計) |
普通自動車 エアバック4個、エアコンあり |
1万円〜1万8千円程度 |
軽・小型自動車 エアバック4個、エアコンあり |
7千円〜1万6千円程度 |
中・大型トラック 平ボディー、エアバック2個、エアコンあり |
1万円〜1万8千円程度 |
大型路線・観光バス エアバック2個、エアコンあり |
4万円〜6万5千円程度 |
新車は購入時に。今お乗りの車は、制度スタート後最初の車検時までに。車検前に廃車となる場合は廃車時にリサイクル料金のお支払いが必要となります。